毎日暑いですね。先日NHKでマレーシアから来た人が日本の夏について“単純に暑いっていうのもありますが、高温多湿で耐えがたい。マレーシアはもっと過ごしやすい。”と答えてました。イメージ的には、スコールなんかがあってジメジメしてそうですが、実際に行った感想としては、確かに日本の夏の方が不快指数は高い気がします。私は日本人ですから、そんな夏すらも愛すべき暑さ、と捉えておりますが(笑)。
ところで皆さん、NHKの受信料についてどうお考えですか?今、一部ではNHKが今年4月から始めた受信料未払い者に対して、2倍の「割増金」を請求できるようにした“新たな仕組み”についてアツい議論が交わされてますね。確かに、地上波のテレビそのものを観ない人が増えた昨今、観る観ないに関わらず受信媒体を一つでも所有していたら受信料を支払う義務がある、という現行法には多少の違和感を感じます。
そんなやり方に疑問を感じた人が“NHKをぶっ壊す”をキャッチフレーズに政党を立て、いろいろ活動されたようですが、残念ながらその政党はNHKの前に自分たちが解体してしまいました。その進行方向はいまいちよくわからないものでしたが、不自然な支払いに対し、世の中に問題を提起した、という点においては価値があったのかもしれません。おかげでNHKも今の立場に胡坐をかいている訳にはいかなくなり、受信料のあり方について再度審議しなければならなくなりました。
4月27日に行われた総務省の有識者会議では、どの有識者も「スマホを持っているだけでNHKの受信料を取っていい」とは言っておらず、「テレビを持っていなくてもアプリで積極的にNHKを受信する意思を示している者」から受信料を徴収する形が良いのではないか、という意見が取り交わされておりました。メディアで見かける記事や裁判の判決だけを見ると、強硬に受信料を搾取する方法を検討しているように見えなくもないですが、実際にはそんな乱暴なものではなく、受信料収入以外の制度も視野に入れた慎重な議論がなされているようです。遠からず皆が折り合いをつけられるような結論が出るのではないでしょうか。
今の視聴者は、NHKはおろか他の地上波放送にも興味を示さない人たちが徐々に増えてきて、そういう方々の要望に応えた「ネット動画専用スマートTV」が昨年12月にドン・キホーテから登場しました。「ネット動画専用スマートTV」は、見た目は普通のテレビですが、テレビチューナーを搭載しておらず、地上波のテレビ放送が映らない代わりにAndroid OSを搭載し、インターネット動画を視聴できる、というシロモノです。NHK広報局曰く「放送法64条1項に規定する協会の放送を受信することのできる受信設備にあたらないため、受信契約の必要はありません。」とのこと。
また、地上波放送は観るけど受信料がかかるような放送は観たくない、という人の要望に応えた製品で、NHKだけ受信しない装置「iranehk(イラネッチケー)」なんて物も話題になっております。これはテレビ背面にあるアンテナ入力端子などに取り付けるとNHKを受信できなくなるらしいです。
こういった製品が売れているということは、今まで当たり前のようにあったNHKも、現在では必ずしも世の中に必要とされている訳ではない、という現実を思い知らされたのではないでしょうか。良い番組も観てくれる人がいてはじめて意味を持ちます。これからの時代を生き抜くために、多様な価値観を受け入れつつ、これからも“さすがNHK”と言われる番組を作って欲しいものです。
個人的にはNHKの番組をよく観るので、受信料の支払いに反対はしませんが、
観ないから払いたくない人の気持ちはわかります。
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