日本には大小合わせて約12万5000社の不動産会社があります。東京都内だけでも2万4000社あります。この中から一体、どこに不動産の売却を頼めばいいのか?どういう基準で選べばいいのか?迷いますよね。おそらく普通の人は人生で一番大きな売物(買物)になります。
よく分からないから、怖いから、騙されたくないから、とりあえず名前の知っている大手に相談しよう、と考えます。もちろんそれも選択肢の一つです。一方で買手は会社の大小や知名度より物件で選びます。会社を買うわけではないので当然です。不動産業界と他の業界の大きな違いは、どこの不動産会社でも取り扱っている物件は全国共通だということです。トヨタの営業マンが本田の車を売れないですよね。これは、レインズという仕組みがそうさせています。売主から売却の依頼を受けたら必ずその情報をレインズという国が指定した流通機構に登録することが義務づけられています。これは、大手でも中小でも同じです。それを見た全国の営業マンが、登録された情報をもとにお客様(買主)に紹介するわけです。ですからここで大手と中小の差はありません。この他に新聞のチラシ、ポステイング、SUUMOなどのポータルサイト、これらも大手と中小の差はありません。
つまり、集客に関しては差がほとんどないという事です。でも大手の方が買いたいお客様も多いのでは?一口に大手と言っても多数あります。その中の一つの大手、さらに担当となると、そんなに多くはありません。そんなことよりもレインズに登録すれば、日本中の大手もそこに所属している全ての営業マンがお客様に紹介します。こう考えると大手と中小の差はほとんどないと言えます。また、契約に至った場合の書類(契約書、重要事項説明書等)も法律で説明することは決められているのでこれもほとんど差はありません。
では、いったいどこが違うのか?大手でも売れる人とそうでもない人がいます。これは中小も同じです。つまり担当する営業マンによって大きく差がつくという事です。その差はなぜ出るのか?経験、知識はもちろんですが、その地域の事を熟知している事も重要です。家を買う事はあくまで手段であって、目的ではないからです。この点は大手の営業マンは転勤が多いためあまり得意ではないかも知れません。後は、その営業マンと相性が合うかも重要です。つまり、いい営業マンと出会う事が売る場合も買う場合も成功するか失敗するかの分かれ目になるのです。
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