【三浦社長のふどうさんコラム】第21回 不動産の罠 競売物件はお買い得なの?

競売(キョウバイ、若しくはケイバイ)不動産、お聞きになったことはございますか?

ローンが払えなくなった方の不動産を主に金融機関が差し押さえをして、競売にかけることです。

最近は、一般の方の競売市場への参加も見受けられます。

そもそも、競売で売りに出る不動産は安いのか?

結論から申し上げると東京地方裁判所で競売に出る不動産は、ほとんどが市場価格に近い価格で落札されています。

安い物件は、問題がある物件が多く、一般の方には手が負えません。

競売物件の最大のリスクは、内部を事前に内見できない事と、何か問題があっても誰も(勿論、国も、裁判所も)責任を一切負わないという事です。

弊社も以前は、競売で物件を落札して販売していました。

二子玉川のマンションで実際にあった事ですが、裁判所の記録では、空室になっていた部屋で、入札前に現地を確認した時も誰も住んでいませんでした。

ところが、いざ、落札して現地の鍵を開けようとしたところ、中から人が出てきました。

どちら様ですか?と尋ねると、この部屋借りていると言う。いかにもガラの悪いその筋の方。

結局、お金を支払ってやっと出てもらいました。いわゆる、占有屋です。

今は、民事執行法が改正され(短期賃貸借制度保護の廃止)、このようなことは、ほぼ、なくなりましたが、相手がゴネれば、裁判をするしかありません。

中の様子は、事前に、裁判所の人間が写真にとり、その写真は裁判所の記録で見ることは可能です。

しかし、撮影した時と引渡しを受けた時の状況がまるで違う場合もあります。その責任は誰も取ってくれません。

自己責任です。これも他で実際にあった事ですが、明渡を受けて中を見に行ったら、中で人が亡くなったいた、という事がありました。

このように、競売には、大きなリスクがある、という覚悟をもって臨まなければ、とんでもない罠にはまるという事です。

それでも、やってみたい、というのなら、競売代理人のような方に頼むのが無難です。

また、競売になる前に売買をするという方法もあります。

通常、任意売買と言われています。

しかし、任意売買の情報は、一般の方が簡単に入手できるものではありません。

 

 

 

 

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