皆さま、こんにちは。すっかり春らしくなりましたね。初夏の匂いもしてきた感じがします。
今年のGWは如何でしたか?数年ぶりにコロナを気にしなくて良い大型連休ということで、どこも混んでいたようですね。本当に気にしなくてよいのかどうかは別として、活気が戻ってきているのは良いことだと思います。
先日、『マイナンバーカードと健康保険証は紐づけた方がいいの?』という質問を受けました。
昨年10月に「健康保険被保険者証(健康保険証)」の代わりに、マイナンバーカードの個人認証機能を使って、本人確認や健保組合の特定を行う「マイナ保険証」が本格導入されました。昨年4月の診療報酬改定時には、マイナ保険証を利用した患者の方が、健康保険証で受診した患者よりも、なぜか医療費が高くなるというふざけた設定でしたが、今年4月からはそれは修正され、2024年秋までに現在使われている紙などの健康保険証を原則廃止し、保険証の機能をマイナンバーカードへ一体化することに決めたようです。
では2023年4月以降、マイナ保険証を使うことには、どんなメリットがあるのでしょうか?
- 病院や薬局での患者の窓口負担が少なくなる
- 医療機関での受付を自動化できる
- 高額療養費の手続きが簡単になる
- 就職・転職・引っ越し時の切り替えがスムーズ
- マイナポータルで健診や薬剤の情報が確認できる
- データに基づく診療・薬の処方が受けられる
- 医療費控除の確定申告が自動入力できる
それぞれ解説できればよいのですが、一つ一つ説明していたら、とてもここには書ききれませんね。
医療機関での受付が簡略化され混雑が緩和されたり、情報が共有されることによって、初めて受診する医療機関や薬局でも正確な情報を伝えることができるようになるのは、負担が軽減されることより大きなメリットかもしれません。
また、e-Taxに連携することによって、自動で確定申告書に医療費が計算・記入され、簡単に医療費控除の手続きが行えるようになります。高額療養費の手続きは、今までは申請が間に合わないと自己負担での支払いが必要でしたが、手続きが不要になり一時的な出費もなくなります。
確かに便利にはなりますね。悪くない取り組みであると思います。では、デメリットはないのでしょうか?
ハード面では、まだ利用できる医療機関が少ないことですね。
2023年3月5日時点の情報では、病院の98.7%がカードリーダーの申込みを済ませているので、これはおいおい解決することでしょう。
それより皆さんが一番気にしているのはやっぱり情報の漏洩でしょうね。
これに関してはなんとも言えません。政府は2024年度末までに、運転免許証も一体化するよう調整しているようですが、一つのカードに情報が集結するというのは、便利である反面、失くしたりハッキングされたりした場合、少々怖い気もします。
また、マイナンバーカードを取得するかどうかは現時点において個人の自由です。
マイナ保険証の登録を希望しない人については、従来の健康保険証に代わるものとして「資格確認書」を発行することになっていますが、これも自動で発行される訳ではなく、ご自身で手続きをしなければなりません。マイナンバーカードの申請手続きすら自身でままならない一人暮らしの高齢者もいらっしゃる中で、そういう方々が置き去りにならないサポートが政府にあれば良いのですが…。
多少の不安はありますが、今後の行政サービスの展開を考えると、マイナンバーカードは作っておいた方が良いかもしれません。
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