皆様、いつもお世話になっております。すまい倶楽部㈱の小林 北斗と申します。僕がこの文章を書いているのは7月下旬です。東京は梅雨明け直後から早くも真夏の陽気で、今日の予想最高気温に至ってはなんと38℃です。昨今の炎天下続きは、さながら「39度の とろけそうな日」と歌っていた『Sunny Day Sunday（センチメンタル・バス/1999年）』の如しです。皆様もぜひ、「せーの」で走り出しながらご覧下さい。
■違法でした
僕が法律違反をした話ではありませんのでご安心下さい。先日、ノートパソコンを買おうかとネットで調べた時の話です。パソコンのモニターのサイズって、画面を斜めに測ったときの長さが『14インチ』なら『14型』、『16インチ』なら『16型』など、『型』で表記するんですね。僕はインチという単位に馴染みがありませんので、『インチ』で測れるメジャーが手元に欲しいなと思い『インチ メジャー』で検索したら、なぜかサジェスト（検索予測）に『違法』などと、何やら物騒なワードが出てきました。調べてみると、なんと日本では『インチ』の表記されたメジャーを販売すると法に触れるそうです。衝撃です。本当に違法でした。ご存じでしたか？日本では『メートル』が『法定計量単位』というのに定められており、それ以外の単位、例えば『インチ』や『フィート』が表記された計量器（メジャー・物差し等）を販売すると『計量法』という僕の知らない法律に抵触し『50万円以下の罰金』に処されます。経済産業省のHPいわく『販売及び販売のための陳列』が禁止ですので、お店に並べるだけでNGです。処罰されるのは販売者のようで、購入者への罰則は見当たりませんでしたが、販売自体が違法な品ですので、もし見かけても購入されない方が無難だと思います。
■またも違法
これも僕が法律違反をした話ではありませんのでご安心を。先日、営業車の車検がありました。いつもご担当下さる車屋さんから、「車検シールを貼る箇所が変わりましたのでご注意下さい。」とのご連絡を頂きました。以前はフロントガラス中央の上あたり、ルームミラー近くに貼っていた車検シールですが、今後は『フロントガラスの運転席側上部』つまり、右ハンドル車の場合はフロントガラス右上あたりに貼り付ける必要があります。この改正には、運転席側の目に付く箇所にシールを貼ることで、有効期限を見落としての車検切れを防ぐ意図があるとか。すでに貼ってあるシールを移動させる必要はなく、今年7月3日以降の車検時に随時貼り替えればいいそうです。もしシールの貼り忘れや貼る箇所を誤っていた場合、『道路運送車両法』という僕の知らない法律に抵触し、『50万円以下の罰金』に処されることがあるそうです。またもや50万円以下の罰金です。シール１枚貼り忘れて最大50万円の罰金なんて衝撃的です。「うっかり車検シールを貼り忘れちゃって、ついでにうっかりインチ表記のメジャーも販売しちゃいました！」という人がいたら、うっかりミス2回で、合わせて最大100万円の罰金です。なんだか宝くじの『1等・前後賞合わせて賞金7億円！』みたいな表記になりましたが、賞金でなく罰金ですのでご注意下さい。皆様も、車検シールは正しく貼りましょう！
■単位
『計量法』から派生して『単位』について調べていたら、ジャイアント馬場さんの『16文キック』に関する記述に行き着きました。そもそも『16文キック』の名は、馬場さんがアメリカで買った靴に貼られていた『16』のラベル（当時のアメリカ規格の16号＝約31.5cm）を見た記者の方が、当時の日本で使われていた靴のサイズ表記の『文』と勘違いして『16文キック』と呼んだのが由来だとか。『文』という単位は、足袋の大きさを表す際に一文銭（約2.4cm）を並べた枚数を用いたのが由来です。16文は『38.4cm』ですので、実際の馬場さんの足のサイズよりも7cmほど大きく言っていることになります。「うっかり靴のサイズを実際より大きく言っちゃいました！」という人に50万円以下の罰金を科す、みたいな法律がなくて良かったですね。ちなみに僕の靴のサイズは約11.7文です。
今月は以上です。また来月！
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