naghi【イタリアン】

今月は、『naghi(ナギ)』さんをご紹介させて頂きます。

2022年の11月から営業されているお店で、僕は今回初めて訪問させて頂きました。

場所は環八沿い『第3京浜』の瀬田方面出口の正面、白いレンガ調の外壁と青い扉がとってもお洒落な、2階建ての戸建です。

他店様のお名前を出して申し訳ありませんが、さらに分かりやすく言うならば、野毛3丁目の赤い(ひさし)に『うまい』と書かれたラーメン屋さん『なかむら屋』さんの向かいです。

何しろコース料理のイタリアンですので事前予約は必須かと思いましたが、たまたまお席に空きがあり、訪問当日の電話予約にも快く応じて下さいました。

今回は2階の席に通して頂きましたが、内装や家具、階段までも、何から何まで趣味が良くて素敵です。

ランチのコースは4種類から選べますが、全てに前菜5種盛合せと自家製フォカッチャが付きます。

僕はすぐさま『栗ガニ ジロール茸 サマートリュフ クリームソース リングイネ(税別2,300円)』を選びました。

さすがに『栗ガニ』の魅力は無視できず、思わず即決してしまいました。

その他のコースは税別1,800円で、いずれも大盛り+150円です。

デザート・カフェメニューはコースに含まれませんので、お時間に余裕のある方はぜひ追加でご注文下さい。

以下はお料理の感想です。

まずは前菜5種と自家製フォカッチャ・サラダのプレートです。

写真左から『岩手の宮古サーモンのマリネ』・『夏野菜のカポナータ』・『コッパロマーナ』・『プロシュート』・『キャベツのフリッタータ』です。

実は、お料理の名前が一度で聞き取れず、聞き返すのもさすがにアレかなと思い、後からお隣のテーブルで再度説明されていたのを必死に聞き取りました。カンニングです。

『宮古サーモンのマリネ』は、ほどよい脂乗りのサーモンの旨味バッチリ、ハーブと玉ネギが良く合うサッパリとした味わいです。

『カポナータ』はナス・ズッキーニ・パプリカをトマト煮込みにしたお料理、とご説明頂きました。甘酸っぱい味付けで夏野菜の甘みが引き立ちます。

『コッパロマーナ』は『豚足や豚のナンコツのコラーゲンのテリーヌ』だそうです。

コリコリしたナンコツと、サックリした豚タンの食感が新鮮な、日本でいう『煮こごり』でしょうか。

初めて食べましたが、各部位ともに柔らかながら食感が良くて、『豚のいいところ凝縮』といったお料理です。

今後、好きなイタリア料理を聞かれたら、「僕は、『コッパロマーナ』ですかね。」と答えてみようと思います。

語感もすごくいいですし。声に出して読みたいイタリア語、それがコッパロマーナ。

『プロシュート(生ハム)』は加熱されていることでより脂の口どけが良く、香りが広がります。

キッシュのように見えるのが『キャベツのフリッタータ』で、食感はキッシュにやや似た、『キャベツの甘み抜群オムレツ』です。

自家製のフォカッチャは外側がサクサクで、ハーブの風味も豊かです。

これだけ揃ってまだ前菜。

その後運ばれてきたメインのパスタは、写真の通りの存在感。明らかに結構な量のトリュフが乗っています。

『リングイネ』は断面が楕円形のパスタですね。

表面積が広いため、クリームソースの絡みが良くて、クリーム自体にかなり濃厚なカニの味わいがありました。

『栗ガニ』を単体で食べたことはありませんが、毛ガニに似た旨味の濃いカニだと聞いたことがあります。

ささやかなカニ知識。『ジロール茸』も初めて食べる食材でしたが、プリプリした食感と貝柱のように噛みしめる歯応えがあり、不思議な風味のある、メチャクチャ美味しいキノコでした。

初めて体験したその香りを例えるなら、『アンティークの家具みたいな風味』だと思いました。

もし不適切な表現だったら忘れて下さい。

メチャクチャ美味しかったのですが、本当に表現が難しくて『味の翻訳作業』に失敗した、いわば『味の誤訳』みたいなことです。

駅から少しだけ距離があるものの、どう考えてもお値段以上のお料理なので、足を伸ばして頂くだけの価値は十二分にあります。

本格的なイタリアンを普段着で気軽に楽しめるお店ですので、皆様もぜひ。お勧めです!

naghi(ナギ)

■ジャンル:イタリアン
■住所:東京都世田谷区上野毛1-3-7
■営業時間:月・火・木・金・土 11:30 – 14:30(L.O. 13:30)、17:30 – 21:30(L.O. 20:30)
■定休日:水・日
■TEL:03-6762-1806
■予約可

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