今月は、『なかむら屋』さんをご紹介させて頂きます。
二子玉川に長くお住まいの方はご存じかと思いますが、野毛で長年にわたって営業されているラーメン屋さんです。場所は、環八沿いの第三京浜の出口あたりです。以前から車での移動中に見かけて気になってはいましたが、今回はじめて訪問させて頂きました。

赤い庇(ひさし)に『なかむら屋』という店名と『ラーメンの店』という簡潔な説明文、その両サイドに2箇所も『うまい』と縦書きされているのが目印です。結局、お客さんが知りたいのは『うまいかどうか』のただ一点に尽きますので、『うまい』と書かれているなら、もう行くしかないですよね。
この紙面でのラーメン屋さんのご紹介は久しぶりなので、行く前からテンションが上がって仕方ありませんでした。社長は何度か行ったことがあるそうで、「あそこ、結構うまいんだよな。」と期待の上がるコメント。車でお越しの際は近隣の駐車場を利用する必要があるため要確認です。
僕の訪問時は、僕とその後に入店されたお二人連れでちょうど満席、帰る頃には列ができはじめていました。駅からは少しだけ距離があるものの、それ以上に高い人気が窺えます。

麺の量は『並・中・大』と選べますが、はじめてのお店で分量が分からなかったので、僕は『チャーシューメン 中(税込1,100円)』を注文しました。チャーシュー以外のトッピングは海苔・ネギ・ワカメ。

以下は味の感想です。結論から申し上げますと、庇に書かれた『うまい』は伊達ではありませんでした。僕は勝手にコッテリ&ガッツリをイメージしていましたが、スープの風味は繊細で塩分も適度、コクがあるのに脂もサッパリして滑らかです。
中太麺はツルツルで口当たりがよく、『正しい中華そば』寄りと感じました。僕は特にチャーシューが好きでした。とろけるジューシーさで、適度に脂身もあるのがいいんです。
スープのベースは豚骨ですが、よくある『家系』よりはやや澄んだ色合いのスープで、豚骨ラーメン苦手派の方がイメージするような『スープは臭くてベタベタ、麺は固くてゴワゴワ』とは全く違うタイプのラーメンです。味変する間もなく、すぐさま中盛を完食してしまいました。

僕の隣に座っていたお客さんは常連さんのようで、麺が3玉分の『つけ麺 特大』を注文していて、さすがにビビりました。あと、麺3倍なのに1,200円は安すぎませんか?どういった計算?

ちなみに、大食いメニューの『ジャンボラーメン(税込2.500円)』というのもあります。麺が5玉で、30分以内に完食すると無料になるそうです。なんだか『摂取カロリー』や『糖質制限』などと悩むのがバカらしく思えました。
いつも駅前のラーメン屋さんをローテーションしている僕にとっては新鮮な味わいで、少し足を伸ばすだけの価値を十分に感じます。ふと、『子供の頃、父親に連れられて食べたら美味しくて、父親の評価がちょっと上がった地元のラーメン屋さん』を思い出しました。
深夜も営業している貴重なお店ですので、お勧めです!

なかむら屋
■ジャンル ラーメン・つけ麺
■住所 東京都世田谷区野毛3-1-1
■営業時間 11:00~03:00(L.O.02:30)
■定休日 日曜・祝日
■TEL:03-3404-4059

コメント