今月は、『スタンドイン鳥』さんをご紹介させて頂きます。
今年(2023年)3月にオープンしたばかりのお店で、僕は今回が初めての訪問です。
鹿児島の地鶏を使ったお料理が専門の居酒屋さんです。居酒屋さんなのでディナー営業だけかと思ったら、土日はランチタイムの営業もされているとのことで、土曜のランチに行ってまいりました。
場所は、駅から玉川3丁目の『まいばすけっと』に向かう通りの右手、居酒屋『魚ます』さんの上です。
鳥のマークに『酒』と書かれた、非常に直感的なロゴマークが目印です。
階段を上がって入店すると、シックなダイニングバーのような内装が迎えてくれます。注文はQRコードを読み取って行う『セルフ注文』システムです。注文のたびにお店の方を呼ばなくていいので、個人的には気楽でいいと思います。
まずは小鉢のおばんざいから、『鶏キンカン醤油漬け(250円税別)』と『ツブ貝のうま煮(250円税別)』を注文しました。地鶏料理の専門店なのに、いきなり鶏でないものを注文してしまいましたが、貝も大好物なのでお許しください。
甘めの出汁で柔らかく煮たツブ貝を肝まで味わったところで『キンカンの醤油漬け』の登場です。味付け海苔で包んで食べるスタイルです。甘みと風味のある醤油で漬けられたキンカンは、ねっとりと食感がよくて濃厚です。
そう間を置かずに『きも刺し(680円税別)』が到着しました。鶏のレバーとハツを低温調理し、ごま油と塩で味付けしたものです。低温調理によってレバーの滑らかな舌触りはそのまま、ごま油と塩に負けない甘みと味わいが際立っています。
ハツも同じく、歯ごたえはあるのに固く感じません。お値段は安めですが分量があるので、シェアしてもいいですね。
きも刺しを食べ終える頃に、続けざまに『地鶏刺し2種盛(780円税別)』が登場。2種というのは、『モモ』と『ムネ』のことです。鹿児島の『ごいし鶏』という品種の地鶏だそうで、先ほどの『きも刺し』と同じく低温調理されています。
まずはモモ肉から頂きましたが、繊維がサクッとした肉質で、炙られた皮の食感がコリコリとして、噛むたびに旨味が出てくる感じです。
ムネ肉は食感がプリプリとして、モモ肉より甘みを強く感じました。
九州の甘めの醤油と、ニンニク・ショウガ・小ネギなどの薬味も一緒に提供されますが、鶏本来の旨味がかなり濃いお肉でした。
僕はこの時点でも結構な量を食べていますが、実は最後に〆の一品『いくらおにぎり(480円税別)』も注文しておりました。『召し上がる30分前にご注文下さい』という注意書きが気になっていたのですが、時間をかけてじっくり焼き上げているからです。
この焼きおにぎりの表面の質感を擬音で表現するなら、『カリカリ』や『パリパリ』を超えて、もはや『ザックザク』です。この『ザックザク』というのは、一般的には『地面から大判小判が出てくるとき』にしか使われない擬音ですが、それくらいの強食感です。醤油で香ばしく焼き上げられ、卵黄にイクラまで乗った贅沢仕様の焼きおにぎりは最高でしたので、次に来た時にも必ず注文すると思います。
『スタンドイン』の店名通り、立ち飲みのカウンター席もありますが、ゆったりランチタイムも楽しめるお店です。お店の方々も非常に明るく感じが良くて、幅広い方にお勧めです!
スタンドイン鳥
■ジャンル 居酒屋・焼き鳥
■住所 東京都世田谷区玉川3-9-2-201
■営業時間 [平日]16:00-24:00(L.O23:00) [土日祝]12:00-24:00(L.O23:00)
■定休日 月曜日
■電話 03-6447-9277
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