住宅ローンを借りると生命保険が自動的についてくる。
保険料は住宅ローンを貸す金融機関が負担する。
逆に言えば、保険に入れなければ、ローンも借りられない。
住宅ローンが生命保険の代わりになると言われる所以だ。
以外と盲点になるのは、精神疾患である。うつ病の通院歴があると、保険に入るのはかなりハードルが高い。
仕組みは、簡単で、住宅ローンを返済中に万が一債務者が死亡した場合、その時点で残っている住宅ローンの残債が全てゼロになる。
手続きは病歴が無ければ、書類による告知だけである。
例えば、ご主人が死亡した場合、ローンは生命保険で完済され、マイホームは、遺族である妻や子供に残る。
自殺の場合でも保険がおりる(1年未満は除く)。
お金を貸していた金融機関も生命保険でローンが完済される。
遺族はそのまま、そこに住み続ける事ができる。
死亡の他に高度障害の場合も保険がおりる。
高度障害とは、不幸にして両目を失ったとか、両手、両足のいずれかを失ったとかの場合である。
以前は、これらのケースしか保険の対象にならなかった。
しかし、現在は、これらの一般団信の他に様々なケースが保証の対象になっている。
但し、全てオプションになっていて、入る場合は、0.1%から0.5%くらい金利が上乗せになる。
一般団信とは異なりオプションの金利は、借入者の負担になる。
代表的なのは、3大疾病(ガン、急性心筋梗塞、脳卒中)にかかった場合、死亡しなくても、保険が下りるオプションだ。
この他に7大疾病(3大疾病+糖尿病、慢性腎不全、肝硬変、高血圧疾患)や全ての病気やケガなどもカバーする商品もある。
その他自然災害を対象にした保険もある。
どうしても住宅ローンを借りたいが生命保険に入れない人にはワイド団信という加入条件が緩和されている団信もある。
また、銀行によっては、他の生命保険に入っている実績があれば、それを準用してくれる場合もある。
それでも厳しい場合は、フラット35という融資がある。
保険は任意なので入れなくてもローンは借りられる。
ただし、任意なので入る場合の保険料は債務者が負担することになる。
いろいろ書いたが、要は、健康でなければお金を借りられないので、くれぐれも健康に留意しなければならないという事です。
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