前回、不動産会社の設立についてお話しさせていただく旨の告知をさせていただきましたが、急遽、予定を変更して新築マンションの内覧会についてお話ししたいと思います。
私事ですが、私は、40年前に上京して、東京のマンションデベロッパーに勤務しました。
そこで、10年サラリーマンを経験し、その間多くのマンションの引渡し前の内覧会に立ち会いました。
最初は、私も内覧会というと、購入されたお客様のお部屋だけをご案内していました。
ところがある時お客様から、1階の共用トイレの壁のクロスの繋ぎ目が曲がっているから直せ、というお叱りを受けました。
また、他のお客様からエントランスの壁のタイルにヒビ入っている、どうなっているんだ、というお叱りを受けました。
最初は、自分の部屋ではないのだから関係ないでしょ、と心の中で思いましたが、冷静に考えれば、共用部分も含めて購入するのだから当たり前か、と気づきました。
むしろ、共用部分こそよく見るべきです。
通常、お客様への内覧会の前に施主検査という工程があります。
お客様にお見せする前に建築したデベロッパーが検査をします。
この時は、お部屋は勿論ですが、むしろ共用部分を綿密に検査します。
そこで、きちんとした検査をしておけば、お客様への内覧会でこのような指摘をされることはないわけです。
それがあるということは、施主検査が曖昧でずさんだという事です。
共用部分にこそ売主のデベロッパーの資質が問われます。
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