いつもお世話になっております。すまい倶楽部㈱の小林 北斗です。
春です。春はまだ先だと思っていましたが、もう春です。『はる』で変換したら、最初に『貼る』と出てきました。
以前の僕が何を貼ろうとしていたのかは不明ですが、とにかく春です。
このニュースレターが皆様のお手元に届く頃には5月になっているでしょうか。5月は母の日がありますので、今月は僕の母の話を書かせて頂こうと思います。そんな春です。
■マクドナルド
僕の母と『マクドナルド』に関するお話です。
昔、マクドナルドに行くと母は決まって僕に
「ポテトから先に食べなさい。ハンバーガーは後でいいから。」
と言いました。
まるで礼儀やマナーを教えるような口調でした。
親の言うことなので、幼少期の僕は疑いもせずに従っていましたが、成長するにつれ母の言葉の意図が分かってきました。
それは礼儀でもマナーでもなく、
「ポテトは冷めると美味しくないので、先に食べるべき」
という母の持論によるものだったのです。完全に母の主観でした。
主張の根拠は「ハンバーガーは冷めても美味しいが、ポテトは冷めると美味しくない。」という母の『感想』です。
ひろゆきでなくとも「それってあなたの感想ですよね。」が飛び出すほど『感想』です。
さらに母のポテトへのこだわりは強く、
「揚げたてより少し蒸れてフニャフニャのポテトが美味しい。だから店内でなくテイクアウトで食べたい。」
という、先述の『冷めると美味しくない論』と矛盾した好みがあります。難儀ですね。
でも、僕はポテトは冷めててもカリカリでも好きなので、可能であれば放っといて貰えると有難かったですね。
以上、母へのプチクレームでした。
■サバ
また母の話です。
母は『しめ鯖』が苦手です。なので、我が家の食卓に『しめ鯖』が並ぶことは稀でした。
それでも母は、しめ鯖が大好きな姉のために時々買ってきてくれました。
僕も魚が好きなので、我々姉弟はしめ鯖を喜んで食べます。
母はそれを見るたびに、「なんか今日は食べられそうな気がする。」とチャレンジしては、
毎回決まって「あ、やっぱダメだ。」と苦手を再認識していました。
美味いのに、しめ鯖。
結果はどうあれ、大人になっても苦手を克服できる可能性を捨てていないポジティブな母です。
■ずっと言う
世のお母さん方も同じかもしれませんが、僕の母は、『ずっと言う』のです。
例えば、『僕がまだ幼い頃、叔父さんの結婚式に連れて行かずに祖父母の家に預けておいたら、
終日ひとりで庭に穴を掘り続けた。しかも素手で。』みたいなエピソードを、ずっと言います。
何そのエピソード。脱獄王の幼少期?
同じく、『幼少期の姉にイカのスルメを与えたら、味がなくなるまで散々かじって飽きて、昼寝していた祖父の口に押し込んだ。』など、僕が生まれる以前と思われるエピソードもずっと言います。
母は、我々姉弟でなくても、父の『嫁入り道具の檜箪笥を、引越しの際にどこかへ紛失した。』などのミスもずっと言います。
というか父が一番言われてます。ミスの多い生涯を送って来ました。
ついでみたいでアレですが、次は父のお話もひとつ。
■父
父は喫煙者です。
人並み外れて本数が多いとか、家の中で吸うとかではありませんが、若い頃からの習慣でやめられないようです。
両親が結婚した頃、「もし生まれる子が『女の子』だったらタバコをやめる。」と誓った父は、長女(姉)が生まれてからもしれっと吸い続けました。
さらに二人目の子供(僕)を妊娠した母に、「この子が『男の子』だったら、今度こそやめる。」と誓い、『二人目も女の子』にBETしました。
今更ですが、子供の誕生を賭けの対象にするな。
結果、見事に『日本男児』たる僕が爆誕し、賭けに2連敗した父ですが、今でも普通に吸ってます。
なんと往生際の悪い。
母はずっと言うタイプの人ですが、父もずっと言われるタイプの人です。
反面、子供ながら「『タバコで解消できるストレス』と『母に言われ続けるストレス』を天秤にかけると、
明らかに後者の方が重たい」と気付いた僕は、タバコを試す気にもならずに今に至ります。
かなり変則的ですが、これは両親による教育の賜物ってやつではないでしょうか。
今月は以上です、また来月!
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