News Letter -2024年1月(西田)-

明けましておめでとうございます。今年も個人的な体験談と、その時々の世の中のニュースに、若干の愚痴と皮肉というスパイスを加えて、言いたい放題書こうと思いますので、どうぞよろしくお願い致します。

新年早々、暗い未来の話や政府の文句を言っていたのでは、幸せが逃げてしまうような気がするので、どうせなら今年始めて得になりそうな“新NISA”の活用の話でもしようと思っていたのですが、お金関係の雑誌だけでなく、いろんなメディアで特集が組まれていて、そこには私が書くよりもよっぽど詳しく、わかりやすく解説しておりますので、やめておきます。ご興味のある方は、そちらをご覧になってください(笑)。

 そんな“新NISA”について、私自身、いろんなところで聞かれることも多いですから、それらの雑誌やコラムをいろいろ読んでおりますが、その中には、少し違和感と言いますか、心配になるようなものもありました。

 確かに今回のNISAの改正は良いと思いますよ。NISAは投資で得られる利益にかかる税金約20%がゼロになるという国の制度。これだけで十分なメリットですが、新NISAでは、非課税投資枠が大幅に拡大し、非課税投資期間は無期限化されます。個人の資産運用に革命をもたらすような、画期的な制度です。場当たり的な政策しかない最近の日本において、唯一の良い改正と言えるでしょう。

 でも、NISAは“投資”である以上、常にシミュレーション通りにはいきませんし、逆に損をするケースだってあります。そういう側面を無視して、まるでNISAで投資をしなければ絶対に損、と言わんばかりの各コラムの姿勢には少々違和感があります。また、民間の会社が個々に言いたいことを言うのは仕方がないとしても、金融庁の『はじめてみよう!NISA早わかりガイドブック』(最新版)で紹介されているシミュレーションまで、しっかり“複利効果”で運用されていて、まるで“NISAは安心だ”とお墨付きを出しているかのような印象を受けます。

そりゃNISAをやる人を増やしたい訳ですから、ある程度は希望的なシミュレーションを載せることに異論はありませんが、公的機関が発行するガイドならば、「1年目に5%損失が発生した場合、2年目に5%上昇しても元本には戻らない」といったリスクの面も、もう少し詳しく載せておくべきなんじゃないですかね。

 政府は、もっとも資力をもつ団塊世代のタンス預金を引っ張り出したくて、あの手この手を打ってきますし、民間金融機関も、お金を回してもらえば、投資した人は損をしても自分たちは儲かりますからね。国とビジネス上の下心が一致したことによる過剰な注目度、という側面が見え隠れしている気がしてなりません。

 かと言って、旨い話でもあるこの“新NISA”。うまく使えば有用であることは確かです。ただ、NISAの投資枠を使い切ることが全てではありません。ご自身の資産の振り分け方をよく考えて利用するようにしてください。

“つみたて投資枠”と“成長投資枠”を如何に組み合わせて投資をするか、私も結構楽しみながら考えてます。いろいろ思いついたことはあるのですが、 残念ながら、ここで個別の会社や投資信託の話などは記載する訳にはいきませんので、ご意見のある方、聞きたいことがある方は、ぜひすまい俱楽部までお越しくださいね。

…思わず投資したくなるような二子玉川周辺の物件情報をふんだんに用意してお待ちしております(笑)。

西田
西田

私も皆さんのご意見を拝聴したいですから、お気軽にお越しください。不動産の押し売りはしませんよ(笑)

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