空室時の売却。売手業者に鍵を預けて、販売を任せます。
その際の注意点は一つ、
「案内時は『立会い』で。」と伝える事です。
売業者は、買手業者のサポートが最も重要な仕事です。
「立会い」は超重要業務ですが、これをしない業者が、意外と多いので注意が必要です。
例えば先日の話。
某会社の「経堂支店」が売却しているマンションがありました。
案内方法は「立会い」でなく「鍵取り」でした。
どう違うのでしょうか。
「立会」は、売業者が案内時に立会う事です。
初めてマンションに来る買手業者と買主をエントランスでお迎えし、室内へ誘導。お部屋や共用部分を案内し、マンションの周辺環境の説明なども行います(室内に悪戯をされないようにチェックもします)。
まさに立会は、買手業者の強い味方。
現地に直接行けば、鍵を開けてくれ、更に物件について詳しい説明が加わります。
実にスムーズですし、売手業者と共に、多くの情報提供をその場で、買主様へ伝える事もできます。
一方の鍵取り。
取りに行くだけでなく、返却もします。
しかも今回は経堂。
その往復は買手業者にとって大きな負担。
時間がない時は、除外される可能性もあり、売却の機会損失になります。
更に買手業者はその物件には初めて行きますので、物件の魅力が伝えきれません。
何一ついい事がないのです。
いつしか、価格を下げなければいけなくなるはずです。
鍵取りは、売手業者の怠慢な行為と言えます。
もっと言うと、“買手業者さん、見たければ鍵を取りに来て、勝手に見て、見終わったら鍵を返して”。
――こんな感じです。
買手業者のサポートどころか、人に負担をかけさせ、本人は何ひとつ仕事をしない状態です。
空室→立会。
覚えておいてください。
二子玉川の物件で、経堂に鍵とり――意味が分かりませんが現実です。
例えば、たまプラーザの営業マンなら「経堂まで鍵取り」と言われた時点で、案内しないと思います。
それくらい費用対効果が悪すぎます。
想像してください。
立会であれば、直接現地に行けばよいですが、鍵取りなら、電車で、たまプラ→渋谷→井の頭線→下北沢→小田急に乗り換えて経堂(鍵ゲット)。
経堂→成城→バスに乗り換え鎌田(ようやく現地)。
案内後は、今度は鍵返却。
二子玉川→渋谷→→井の頭線→下北沢→経堂(鍵返却)→下北沢→渋谷→田園都市線→渋谷→たまプラーザ。
あっー!!想像するだけで、ゾッとする不効率 w
買手業者が気持ちよく仕事ができるように、空室時の案内は「立会」を依頼しましょう