皆さま、こんにちは。2月というと受験シーズンですね。年頃のお子さんがいらっしゃる方々は、受験生当人よりも緊張する、と聞きますが、皆さまは如何でしょうか。
ここに執筆するようになってから、FP(ファイナンシャルプランナー)として何か参考になることでも、と思って書いてきましたが、たまにはちょっとした体験談でも書いてみます。
私は以前、FPとしてお客様のライフプラン提案や資産運用の相談なども受けておりました。昨年からすまい倶楽部株式会社でお世話になるようになり、個人として相談を受けることを控えるようになりましたが、先日、以前相談を受けたことのある方からの紹介で、相談にのって欲しいという方がいらっしゃいました。せっかく紹介いただいたのにお断りするのも悪いと思い、お会いしてきました。
相談の内容は『相続問題』と『その後のライフプランについて』。
内容は個人的なことなので、ここでは書けませんが、相続問題というのはだいたい相談に来た時点で“正論”や“スジ”、“法律”通りではいかなくなっていることがほとんどです。…まぁ、モメてるから相談に来るんでしょうからね。
相続というのは、人が一生のうちでなかなか手にできないような金額が一度に入ってくる、という方がほとんどです。そういう機会でもあるので、そのお金を1円でも多く取りたいという心から、それまで良好であった関係までギクシャクしてしまう、なんてケースも珍しくありません。血を分けた親族をなんでそこまで追い詰めるのか、と思うほどの提案を受けることもしばしばです。
相続人が複数いらっしゃる方には、骨肉の争いを未然に防ぐ意味でも、遺産の分割方法はできるだけ明確に示しておく、相続人全員に確認させておくことをお勧めします。遺言書をしたためておくのも有効な手段ですが、その存在が発見される前に争いが始まってしまい、感情が先行して、後にはひけなくなることもあるので、遺言書を書いたら、そのことはちゃんと伝えておいた方がいいですよ。
骨肉の争いではありませんが、『離婚』にまつわる相談もかなりえげつないです。20代のかわいらしい娘から、相手の不幸を全開で望むような分割案を受けた時など、思わず絶句…。本当に相手のことを好きになって結婚したんですか?と、それとなく質問してみたら、「そーですけど、もう他人以上に他人なんで、どーでもいーでーす☆」だそうです。人にとってもっとも不幸なことは、“嫌われる”ことではなく、相手からの“無関心”だそうですが、なるほど、全くその通りだと思いました。
離婚問題は、積み重ねてきた生活がありますから、未然に防ぐ、というのは一朝一夕には難しいでしょうが、物事の根本には常に原因があり、自分が変えるつもりがあれば、たいていの場合は方向転換が可能なことが多いです。時を見極め、多少痛みがあっても、問題は起こる前に対策できた方がいいですよね。
まずは、今日は帰ってから旦那さん・奥さんに一言でもいいので感謝の言葉を伝えましょう。
“愛”と”憎しみ”は表裏一体と言いますが、人の心の移り変わりとは恐ろしいですね。
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