【三浦社長のふどうさんコラム】第14回 重要事項説明書は最後から読む

賃貸でも売買でも不動産の取引には重要事項説明書という書類の説明があります。

順番としては、契約書の説明の前に説明することになっています。基本的には対面で説明することになっていますが、いい悪いは別にして、最近ではズームなどの通信で説明することも可能になりました。

重要事項説明書は我々にとっては日常の業務の一環ですが一般の方には非日常的です。

特に契約の直前に説明されても専門用語が多く、また、緊張している方が多いので、その場で理解するのが困難です。

ある大手の契約に立ち会った時のことですが、驚いたことに、重要事項説明書は、書いてある字面をただ棒読みするだけ、おまけにめんどうくさい説明は端折って、書いてある通りですから、と言うだけ。

説明が長くなるとお客様も眠たそうな目になってきます。 

重要事項説明書の最後に書かれてあるのが、容認事項という箇所です。ここが一番肝心なところですが、ここも棒読み。

辞書によれば、説明とは、事柄の内容や意味を、よくわかるように解き明かすこと、と書かれています。

ただ、残念なことに、不動産業者の説明はそうなっていません。なぜ、こうなるのでしょうか。

それは、不動産業者のリスクヘッジです。契約書を含めて重要事項説明書も担当が作成した後に上司、
そして会社の法務のリーガルチェックを受けます。

担当の営業はそこまで検閲を受けた書類ですから、余計な事は話すな、ただ、読め、となるわけです。

つまり、お客様目線ではなく、万が一訴えられても問題無いようにするわけです。

内部事情はさておき、もし、できるならば事前に契約書、重要事項説明書は契約の前に入手することを勧めます。

そして、わからないなりに、よく読んで、分からないところを整理して事前に準備しておきましょう。

特に、契約書の特約や重要事項説明書の最後に書かれてある容認事項はよく読み込みましょう。

最初に容認事項に目を通すことをお勧めします。都合の悪いことはここに書かれてありますから。

タイトルとURLをコピーしました