サプール、という生き様。(水田)

「サプール」という人々をご存知でしょうか? アフリカ・コンゴの街を闊歩する伊達男たち――それが「サプールSociété des Ambianceurs et des Personnes Élégantes=お洒落で優雅な紳士協会 SAPÉ)」です。

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平均気温が30度を超える常夏のコンゴで、ブランド物の高級スーツをりゅうと着こなし、思い切りカッコを付けた独特の歩き方で街を歩く――それが、彼らの主な活動内容です。

サプールの多くは、平均月収3~4万円で暮らす、決して裕福とはいいがたい労働者たち。しかし彼らは給料の半分以上を服につぎ込み、休日ともなれば思い切りお洒落をして街を練り歩くのです。お洒落をした彼らは、コンゴの街においてまさにスーパースター。彼らが歩けば近所の人がこぞってその勇姿を見にやってきて、彼らが大見得を切ってみせれば拍手と喝采が巻き起こる――サプールとは、そういう存在なのです。

さて、サプールには、いくつかのルールが存在します。

 

①サプールは平和主義者である

「俺たちは銃やナイフを持たない。そんな金があれば服を買うね」

「ケンカはしない。服が破れたら大変だろう?」

「軍服なんて個性のない服装、ぞっとするね」

彼らは冗談交じりにそう語ります。内戦相次ぐコンゴ情勢において、平和主義を掲げるのは並大抵の覚悟ではありません。しかし彼らはあくまでエレガントに、こう主張するのです。

「子供たちが軍人でなくサプールに憧れるようになれば、国は平和になるだろう?」

 

②サプールのコーディネートは3色まで

非常にカラフルな服を身にまとうサプールたちですが、意外にもコーディネートは3色以内にまとめるのが基本とされています。印象がガチャガチャと散らばらないのはこのルールのおかげ。これは私たちにも参考になるルールですね。

 

③サプールは後進を育てる義務がある

1920年代に遡るサプールは、もはやコンゴ人にとって欠かせぬ文化の一つ。彼らには文化の担い手が常にそうであるように、後進を育てる義務があります。

サプールはお洒落のテクニックと心構えを若者に教え、いよいよ社交界デビューが迫ったときには、弟子に最初のスーツを買ってあげる。こうして、お洒落は連綿と続いていくのです。

 

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いかがでしたか? ファッション(流行)にとらわれぬ、美学としての“お洒落”。彼らの生き様は、CMにも取り上げられています。

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