今月は、『おにぎり とん汁 山太郎』様をご紹介させて頂きます。
こちらは、2025年の3月3日にオープンされたお店で、その名の通り『おにぎりととん汁』を出されています。
大塚の有名店で修業された方が雑司ヶ谷で独立され、こちらはその2号店です。
場所は二子玉川商店街の自転車屋さん『サイクルショップシロタ』さんから数えて5軒目、以前は定食屋さんの『たぬき』さんが営業されていた区画です。

白い暖簾に『や』の字が目印で、分かりやすさ抜群。
雑司ヶ谷の1号店さんも常に行列の人気店らしく、オープン初日に訪問できたのはかなり幸運でした。
店内は10席弱のカウンターと、奥にはテーブル席もあるようです。
入店後、まずはカウンターで注文してから席に通して頂くシステムです。
僕が注文に悩んでいると、お店の方が「おにぎり1個で180gくらいあるので、結構大きいです。」と教えて下さいました。
追加注文も可能とのことでしたので、まずはおにぎりを『唐揚マヨネーズ(380円税込)』と『卵黄醤油漬け(380円税込)』の2個と、『とん汁(税込380円)』を注文させて頂きました。
待ち時間にお店の写真を撮らせて頂いている時、壁に掛けられた見事な『山』の字の書を見ていたら、スタッフさんが「女将が書いたんです。」と教えて下さいました。

そして、カウンターの向こうで「では、握っていきますね!」と元気におにぎりを作って下さっている女性がその『女将さん』とのことでした。
明るく力強いエネルギーに満ちたお人柄が書にも表れていますね。
温かいお茶を頂きながら待っていた時間もほんのわずかで、すぐにザルに乗ったでっかいおにぎり2個ととん汁が登場しました。

この姿だけでもう『ハッピーエンド』って感じがしました。
以下は味の感想です。
まずはこぼれんばかりのボリュームの唐揚げが入った『唐揚マヨネーズ』から。
『こぼれんばかり』というか、もう角切りの唐揚げが溢れています。味付けと肉質のしっかりした鶏唐揚げにマヨネーズの風味が足され、しっとり感もプラス。
ひと口目から最後まで、ずっと唐揚げ。想像を超えてくるほどのガッツリ系でした。
どうしてこんなに具が入るのかと思ったら、普通のおにぎりよりも圧倒的に『厚さ』があるんですね。
お店で見たかぎり、だいたい『5cm』くらいだったと思います。厚さ5cmっていったらもう『防弾ガラス』の域です。
それくらい分厚いおにぎりながらも、ふわふわに握ってあるので不思議なほどお米の粒感が活きており、唐揚げのパンチにも負けずにごはんの美味しさが際立っていました。
次は『卵黄醤油漬け』です。
驚きましたね。まず卵黄の醤油漬けがうますぎる。
温泉卵の半熟の卵黄よりとろみがあって、たまごかけご飯と比べても、たまごの美味しさが体感で『3倍』くらいは濃いと思いました。
続いて『とん汁』です。でっかいおにぎりと並べてもさらにでっかいお椀に、具だくさんのとん汁。
豚肉以外にも人参・大根・ごぼう・里芋・油揚げ・こんにゃく・長ネギが入っていました。
この日は朝から雨が降り、さらに午後からは雪が降るほど寒い日でしたが、うっすら汗が出るくらい温まりました。ありがたいですなあ。
おにぎり2個ととん汁で既にかなりのボリュームでしたが、先ほどの『卵黄醤油漬け』が良すぎて『肉そぼろ卵黄(480円税込)』のおにぎりを追加オーダーさせて頂きましたところ、スタッフの方が「そちらが一番人気です。」と教えて下さいました。でしょうなあ。

甘じょっぱいそぼろが加わることでさらにごはんが進みます。
また、女将さんが『卵黄醤油漬け』の作り方を教えて下さったのですが、『卵を2日間冷凍してから解凍すると卵黄が分離できるので、それをさらに醤油漬けにする』とのことです。
なんと、仕込みにかなりの時間がかかっているのですね。
あと、一番人気メニューの作り方を喋ってしまってもいいんですね。しかもオープン当日に。
この記事が皆様のお手元に届くころには行列になっているかもしれませんが、テイクアウトもできますのでぜひお試し下さい。お勧めです!


おにぎり とん汁 山太郎
■ジャンル:おにぎり・とん汁
■住所:東京都世田谷区玉川3-15-12
■営業時間:【ランチ】11:00 – 15:00
※【金・土のみ】『酒と手巻きの店 夜山太郎』16:30 – 21:30
■定休日:火曜日
■電話:050-1722-9820

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