【三浦社長のふどうさんコラム】第51回 不動産業の開業

よく、どうやったら不動産会社を作れるのですか?という質問を受ける。

結論から申し上げれば、設立するだけなら、多少の資金があれば、誰でも簡単に開業はできます。

まず、開業にあたって資格が必要です。宅地建物取引士という国家資格。これは、勉強をすれば誰でも取れます。

かかる費用は、法人の設立費用(個人事業主でも可)、免許申請料、営業保証金、保証協会の入会金、事務所を借りる費用、車両費などです。これら全部に概算で500万位必要です。

ただ、保証協会に加入しない場合は、営業保証金が1000万追加でかかります。この他に運転資金などを考えれば、最低1000万位は必要でしょう。

開業後すぐに売上を上げられる自信があれば、運転資金は必要ありませんが。

なにせ、不動産の売上は、契約と同時に入金されますので。

ここで、注意を要するのが宅建業の免許の申請から許可まで保証協会の加盟手続きを入れると2か月位を要する事です。

さらに、申請にあたって事務所の賃貸契約書が必要です。

その事務所も中に事務机、電話、接客スペースなどが最低整っていなければだめです。

申請後、事務所の調査もあります。よく、自宅の一室を事務所で使用して開業される方もいますが、注意を要するのは、入口から事務所として使用する部屋まで他の部屋を通らずに行けることと、完全に区切られている必要があります。

途中に階段がある場合、その階段に事務所と仕切るドアがないと許可が下りません。

ですから自宅の構造によっては、自宅での開業は難しい場合があります。

事務所を賃貸で開業する場合はさらに1ケ月位要しますので、都合3か月くらいの期間、免許が下りるまで要します。

私は、最初、自宅の一室を事務所にして開業しました。

運がよかったのか、その後順に売上も上がり、すぐに二子玉川で新築のビルの1階に事務所を移転しました。

これまた運がよく、開業した事務所の場所が再開発(ライズ)地域に入っていて、再開発によって今の事務所を取得しました。

家賃を払えば、100万以上の事務所を家賃なしで使用しています。

ただ、日本の会社の10年後の生存率は、6.3%、つまり16社に1社しか10年後には残っていないという厳しい現実もあります。私の場合は運がよかったですが、そうとは限らないという事です。

売上をあげるのは、もちろん大事ですが、つぶれない経営をすることが一番大事です。

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