【三浦社長のふどうさんコラム】第5回 不動産投資の赤字は危険

節税になるからワンルームマンション投資しませんか?という勧誘の電話やセミナーがあります。

節税になるからくりは、不動産収支上家賃収入を上回る経費(中でも減価償却費)があるので赤字になった金額を給与所得などと損益通算することによって所得税、住民税が還付されるという事です。

少し難しいですか?簡単に言うと、赤字を出してその分所得を下げて、その分税金が戻るということです。

でも、ちょっと待ってください。投資はそもそも儲ける事ではないの?

投資で赤字が出るのなら、それって投資としては失敗ということではないですか。

投資には入口と出口があります。不動産投資の出口とは、売却する時です。

その時に経費として計上してきた減価償却費を購入価格から差引する事はご存知なのでしょうか。

例えば、2000万で購入したマンションを売却する時には2000万から減価償却費分を引いた金額が購入した価格ということです。

つまり、その分は利益が増えるという事です。短期譲渡(5年以内)ですと譲渡利益の39%が税金です。

もし、減価償却で節税した分が譲渡税で相殺されたらどうなるのでしょうか。

また、払った以上の税金は戻りません。高額の納税をされている人の方が節税効果は高いのです。

不動産を購入する時は、どういう目的でどういう方が購入するのかをはっきり決めておかないと失敗するという事です。

相続税対策なのか、キャピタルゲイン(値上がり益)狙いなのか、インカムゲイン(家賃収入など)なのか。

投資にはリスクがつきものです。

確実に儲かるものなどありません。

あればすべての人がやるでしょう。そしてリスクは投資家自身が負うのです。

その覚悟がなければ、不動産投資の世界に入ることはやめるべきでしょう。

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