夏期休暇からみる不動産業界(関谷)

早いもので、秋はすぐそこ。

今年は夏らしい事ができなかった方も多いのではないでしょうか。

秋は秋らしい事をしていきましょう!

私は、食欲の秋を中心に過ごして参ります。

雨が続いた今年のお盆休み。

多くの不動産会社は毎年、1週間近くの休みを設定しています。

お盆を挟んだ火・水曜日から翌水曜日の8~9日間の休みです。

土日祝日に仕事をするこの業界。

お盆休み中に、色々と物件を見たい!

という購入希望のお客様に合わせて、営業すればいいのでは?

と思う方もいると思います。

私も業界に入った時にそう思いました。

特に前職がミサワホームにいましたので、お盆休みは仕事全開。

住宅展示場で待機しており、夏期休暇は、お盆の前・後で取得しておりました。

何が違うのでしょうか。

一番大きな違いは、自分(自社)だけで、仕事が出来るか、できないか―という点です。

ハウスメーカーは、集客・商談・契約などの営業プロセスは、自社が動いていれば、進められます。

ところが不動産業界は違います。

物件の案内がしたくても、売買契約がしたくても、どんなに会社が大きくても、相手(相手の不動産会社、売主・貸主)がいないと仕事ができない業界なのです。

この点が大きく違います。

販売窓口の不動産会社(売側)と、お客様を探して案内する不動産会社(買側)、この2社の足並みを揃える必要があります。

例えば、売側の業者は、他社からの案内依頼を待つ立場ですが、他社が休みであれば、ほどんど意味をなしません。

逆に私が、お客様を探して案内する不動産会社、つまり買側だとします。

案内したい物件が3件あり、販売窓口(売側)が、

①二子玉川不動産②東急リバブル③当社とします。

①②の会社に連絡しても、お盆休みで、案内ができない。

③は当社が販売窓口なので一見案内できそうですが、多くは売主様がお盆休みで案内できない――など、とにかく夏期休暇中は中途半端になります。

だったら、業者同士お互いに休みをとって、

お盆明けに一斉にまた仕事をしましょうとなり、水曜日~水曜日などの8~10日の夏期休暇になった訳です。

この業界では、他社は当然にライバルでもありますが、多くは「持ちつ持たれつ」の関係です。

私達が販売窓口(売側)になる事はよくある事ですが、

大手中小を含めた、他社との関係性があってこそ、

販売できますし、逆に他社も、

当社のような中小の会社との関係性を大切にしながら、

物件の取引に寄与しようとしています。

 

 

 

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