【三浦社長のふどうさんコラム】第4回 コロナ後の不動産の価格編

今後の不動産価格

今回は新型コロナウイルス後の不動産格についてお話したいと思います。

最近、お客様から今後の不動産価格はどうなっていくのか?

今、買い時なのか?売り時なのか?というご質問をよく受けます。

これは、あくまで私見ですが、今後(3年くらい)の不動産の価格は、2極化していくと思います。

つまり、あまり下がらないところと下がっていくところに分かれるという事です。その分かれ目は、やはり、立地条件です。

建物は、償却資産ですから、基本的に上がることはありません。
ただ、新築の建築費が上がれば、相対的に再調達価格で査定する中古の建物価格は上がります。

つまり新築の時にコストがかかっている建物は、そうでない建物より同じ築年数でも建物の評価は高いという事です。

しかし、地価が高い所に建っている不動産の価格のほとんどは土地価格です。

銀座のど真ん中にあるマンションも山の中にあるマンションも建物価格は同じです。

つまり、土地の価格が不動産の価格を決めます。象徴的なのが銀座鳩居堂前の路線価です。

1992年のバブル期の最高価格は坪1億2,000万円、今年、令和2年の価格が坪1億5,153万円。

つまりバブル期を超えています。では、他の場所の路線価格が同じように上昇したかといえば、そうではありません。

二子玉川で見ると1991年の基準地価が坪2,214万円(玉川2-24-6、三菱UFJ銀行前)ですが、同じ場所の2019年の価格が坪826万円です。

バブル期の価格の37%に過ぎません。銀座は、日本の象徴であり、外国からも大勢の人が集まります。

つまり知名度があり人が大勢集まるところの土地はより上がるという事です。長い目で見れば、土地の平均価格は下がっていくと思います。

理由は、人口の減少とそれに伴う経済の衰退です。しかしそれはあくまで平均であって全てではないという事です。

コロナによる影響は3年続くと思います。少なくともその間、不動産の価格が上がる可能性は少ないと言えます。

 

 

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